
北野農園は大阪府貝塚市の南海貝塚駅から徒歩3分の市街地で、約300年(享保18年より)にわたり都市近郊農業を営んできた歴史ある農園です。現在、明治以降6代目の北野忠清が代表を務め、家族営農を中心に泉州特産の水なすや、水なすの原種である貝塚澤なす、貝塚早生玉ねぎ、泉州きくな、ぶどう、アスパラ、きゅうりなど約50種類以上の野菜を栽培・加工・販売しています。
漬物だけじゃない
サラダでも選ばれる茄子
浅漬けで漬かりやすいおいしい水なすを
究極に追求したどりついたのは
皮の薄さ×多汁性×旨甘味
茄子の常識が当てはまらない茄子。
全国200店舗以上の百貨店様で
お取り扱いいただいております。
泉州水なすの可能性の
先にあるもの
室町時代に「澤茄子」として存在し脈々と続く遺伝子のリレー
地域の先祖の努力の結晶を、
私たちの力で令和の時代に世界に向けて
その価値を発信し続けます。
大阪でやり続ける覚悟
都市近郊でやりたい農業。
とにかく水なすが好き!
水なすファンがめちゃくちゃ多い大阪泉州
舌の肥えた消費者が近くにいるここで
究極の泉州水なすを作り愛され続けたいです。

北野農園のアイコン
水なすだけでなく生命すべてに必要な普遍的な存在である「水」の「粒」「波」「流」が渦まき未来へつながっている様子を表現しています。
みんなが心地よい農園を目指しています。

私たちは環を大切にし上下、大小が無く老若男女、野菜たちがイキイキとできる農園を目指しています。同時にお取引先様、直接のお客様に美味しさという心地よさをお届けできるよう日々努力しています。
泉州水なす・貝塚澤なすの北野農園
代表 北野 忠清

私たちは、前年の栽培の段階で翌年の泉州水なすに使用する種採りも行っています。種取用の母本を選抜し、三か月以上かけて熟成させた実から良質な種子を採取し、次年度の泉州水なすの栽培に活用しています。
同時に、前年の段階でお米を生産し、販売だけでなく、泉州水なすの土作りに活用するためのもみ殻やワラ、ヌカなどの有機物を確保しています。大阪の都市農業の中でも手に入る有機資材を利用し、自家製の熟成堆肥を作ることで、土壌環境を整え、微生物が健康に育つ環境作りにも力を入れています。
このような昔ながらの手間のかかる農法を続けることで、地域の土に適した方法を維持し、連作障害や土壌病害に対処しながら、約70年にわたり泉州水なすを生産してきました。
また、種を蒔き、接ぎ木も一部農園内で行っています。将来的には、接ぎ木苗の成長実験を進め、購入苗に頼らず、すべての接ぎ木を自園で行うことを目指しています。そうすることで、種採り・土作り・苗作り・水なすの生産・加工・販売まで、一貫して自農園内で完結する、全国的にも珍しい農園となります。
私たちは泉州水なすを生産しながら、地元の文化や歴史を大切にし、それらを学び、発信する努力も続けています。
その一環として、泉州水なすの原種であり、なにわの伝統野菜として認証された貝塚澤なすの復活栽培にも取り組んでいます。この活動は、大阪府の吉村知事が記者会見で紹介してくださったり、貝塚市長への表敬訪問を通じて意見交換を行うなど、地域のリーダーとも連携しながら進めています。これからも、地域の未来を共に考え、自らの力と情熱で創造していきます。
また、地元の方々に直接野菜を届ける場として、庭先直売所や、2008年から地域の農家仲間と続けている**夜の直売所「ベジナイト」**などを運営しています。これらの取り組みは地域の皆さまに支えられ、連日・連週多くのお客様にご来場いただき、大盛況となっています。
これからも、泉州水なすの魅力を伝えながら、地域とともに歩んでいきたいと思います。


私たちは、これからの未来に向けて、令和の時代に柔軟に適応しながら、新しい農業を創り続けていく必要があると考えています。その一環として、従来のピラミッド型の農業構造ではなく、和を大切にし、誰もが心地よく働ける農園を目指しています。
また、次世代の育成にも力を入れています。人口減少や農家の減少が進む日本の農業において、若者が農業に魅力を感じ、「やってみたい」と思えるような農園づくりを推進し、未来ある若者の育成に努めています。
泉州水なすの生産においては、品質と情熱を持ち続けることを大切にしながら、新たな栽培品目としてブドウの栽培にも挑戦しています。都市農業の可能性を広げ、あらゆる方向へと開拓しながら、大阪の農業の未来を切り拓いていきたいと考えています。